江戸時代に徳川家康に仕えたイギリス人航海士・三浦按針ゆかりの地にある「界 アンジン」。
船旅気分で過ごせるというコンセプトで、全室オーシャンビューに、美味しい食事に、湯上がりのビール(無料)など、最高の温泉宿でした。
今回は、「界 アンジン」の宿泊前に気になっていたことや実際に宿泊してみてわかったことなどをお伝えしていきます。
星野リゾートの温泉旅館【界】
星野リゾートが展開する温泉旅館ブランドである【界】。
全国に23施設あり(2024年12月時点)、ご当地の魅力が詰まった温泉旅館です。
昔ながらの温泉旅館を思わせつつ、新しさや楽しさが詰まっています。内装も素敵だし、温泉も素晴らしい。そして何よりスタッフの方が徹底して素晴らしいのが、【界】の魅力だと感じています。
全国の界めぐりがしたいと思うほど、行き先に【界】があるなら、絶対【界】に泊まりたい。いや、【界】に泊まるために行き先を決めたいくらいです。
今回は、東京からサクッと行けるという理由で、「界 アンジン」に泊まってみることにしました。
江戸時代に徳川家康に仕えたイギリス人航海士・三浦按針ゆかりの地にあり、船旅気分で過ごせるというコンセプトに魅力を感じ、「界 アンジン」に決めました!
界 アンジンへのアクセス方法
「界 アンジン」へは、JR伊東駅から徒歩15分ほど。
私は、東京から新幹線で熱海駅まで行って、在来線で伊東駅まで行きました。
特急踊り子に乗れば伊東駅まで行けますが、新幹線なら熱海駅で途中下車できる!という理由で新幹線で。
熱海駅周辺でお昼ごはんを食べてから、伊東駅まで20分ほどで到着しました。

駅前にはタクシーがたくさん停まっていましたが、チェックイン時間まで余裕があったので、ゆっくり歩くことにしました。
Googleマップ的には徒歩15分ということでしたが、ゆっくり歩いていたので25分かかりました。(遅

シックなグレーの建物。こちらが「界 アンジン」です。

入口は駐車場側がメインになっていて、徒歩で着いた人は裏口から入る感じ。
案内は書いてあるので、迷うことはなさそうです。

裏道を通って、正面玄関に辿り着きました。
界 アンジンにチェックイン
チェックインは15:00から。
14:40頃到着しましたが、すでにチェックインカウンターは行列でした。

カウンターに並んでチェックインを完了させると、乗船券を渡されました。
ロビーで待っていると、この乗船券番号で呼ばれて、スタッフの方が部屋まで案内してくれます。
ここから船旅が始まっているようです。わくわく。
界 アンジンのお部屋

まず、お部屋までの廊下は外でした。格子があるので吹きさらしではないですが、これも船旅っぽさを感じてもらうためなんだとか。
今回宿泊したのは、「ツイン(店員2名)」タイプ、39平米のお部屋です。

お部屋に入ると、窓からは全面に海が見えます。

窓際にソファがあり、座ってみると…

見事なオーシャンビュー。良い景色です。

全体的にシックな感じで、空気清浄機やスリッパなどが全て黒で統一されていました。
そういえば、ベッドスローがなかったなぁ。
界 アンジンのアメニティ

クローゼットの中に、作務衣と足袋(くつ下)、羽織もあります。
先日「界 秋保」に宿泊した際は浴衣だったので、【界】全体で館内着が変わっていたらどうしようと不安でしたが、いつもの作務衣でした。安心。

洗顔・クレンジング・化粧水・乳液・ボディクリームは洗面所に。
風呂敷の中には、歯ブラシセット・髪ゴム・綿棒・コットン・ヘアブラシが入っています。
この風呂敷は館内を移動するときにも利用でき、持って帰ることもできます。全国の界ごとに色が異なるので、集めたくなります。「界 アンジン」は、海と船をイメージさせる色でした。
界 アンジンのライブラリースペース

星野リゾートの施設には必ずあるライブラリースペース。
フロントのすぐ横にある「界 アンジン」のライブラリースペースはこじんまり。

コーヒーや紅茶を自由にいただけるのが嬉しいポイントですが、「界 アンジン」にはたくさんの紅茶が!
三浦按針が旅した航路を茶葉とハーブで巡る「紅茶の船旅」だそうです。
自分で好きな茶葉をブレンドして楽しめるとのことで、好きな味を見つけるのがとても楽しかったです。
界 アンジンの大浴場と湯上がり処
お部屋からもオーシャンビューですが、「界 アンジン」は温泉からもオーシャンビュー!
大浴場は、最上階にありました。エレベーターに乗るだけなので、すぐ行けて便利。

お風呂の中は撮影できないので公式写真をお借りしますが、内風呂からも露天風呂からも、とにかくずっと海を眺めていられます。
サラサラしたお湯、とても良かったです。

「界 アンジン」の湯上がり処が、とても居心地良くてビックリ。

なぜって、ビールが飲み放題です。(言い方)
インディアペールエール「インドの青鬼」が、サーバーで飲めちゃいます。

その横には、りんご酢(左)とぐり茶(右)がありました。

あと、アイスキャンディーも!

そして外には船の甲板のようなデッキがあり、また海を見ながら休憩できる。最高です。

館内より、デッキの方が席数は多めです。

お風呂とビールを繰り返す、最高の時間でした。
界 アンジンの食事
湯上がり処のビールでお腹がふくれないようにビールは適量で我慢して、お食事の時間です。
【界】はお食事がとても美味しいので、楽しみにしていました。「界 アンジン」は、新鮮な魚介に英国のエッセンスを加えた和会席ですって!
夕食

外は真っ暗ではあるものの、食事の席からも海が見えました。

夕食は、先付け・煮物椀・宝楽盛り・揚げ物・小鍋・食事・甘味の順番で、ひとつずつ出てきます。「英国のエッセンス」ということだけあって、カタカナ多めな気がする。

シュー生地にローストビーフ!一品目から美味しすぎて痺れました。

宝楽盛りがすごい高さで運ばれてきました。おもしろい。

いまだに思い出すレベルで美味しかったのが、このブイヤベース。魚介たっぷりで、思わず終盤にワイン頼んじゃった。

【界】の会席で密かに楽しみにしている、土鍋ごはん。人参・湯葉・三つ葉・キノコが入った彩り野菜の土鍋ごはんでした。
美味しかった…。食べきれず、夜食用に折に詰めてもらいました。

デザートは、ぐり茶のクリームブリュレ。これも忘れられない味でした。
誕生日が近かったので、おめでとうのチョコレート付き。こういう気遣い、嬉しいですね。
とてもお腹いっぱい。過去宿泊した【界】の中でも、群を抜いて美味しい夕食でした。
朝食

朝食は、スコッチブロスがメインの和定食。肝心のスコッチブロスが写真にうつっていませんが、野菜たっぷりのスープでした。
そして、金目鯛の干物!朝から贅沢なごはんでした◎
滞在中に楽しめるイベント【ご当地楽】
【界】には、それぞれの地域の魅力を堪能できる無料のイベント「ご当地楽」があります。
界 アンジンのご当地楽は、「アンジン紀行」という三浦按針について学べるイベントでした。

スタッフの方の語りとムービー上映で、三浦按針の人生を学びます。

終了後には、特別に用意されたスパイスを選んで、ライブラリースペースにある紅茶にブレンドして飲みました。これは冬限定のイベントだったようです。
15分ほどの体験でしたが、三浦按針について学んだ後に眺める海は、また違った感情をくれました。
界 アンジンについて
「界 アンジン」は、全国の【界】の中でも少し変わった体験ができる施設でした。船旅がコンセプトというのももちろんですが、こんなにも一人の偉人のことを学び考える体験は、とても新鮮でした。
食事も美味しかったし、湯上がり処はビール飲めちゃうし、また行きたいと強く思える温泉宿でした。