長崎駅からバスで約2時間(車だと70分)、雲仙普賢岳で有名な雲仙温泉に「星野リゾート 界 雲仙」があります。
雲仙温泉の名所である地獄めぐりにもすぐ行ける上に、全部屋地獄ビューの「界 雲仙」。
今回は、「界 雲仙」の宿泊前に気になっていたことや実際に宿泊してみてわかったことなどをお伝えしていきます。
星野リゾートの温泉旅館【界】
星野リゾートが展開する温泉旅館ブランドである【界】。
全国に23施設あり(2024年12月時点)、ご当地の魅力が詰まった温泉旅館です。
昔ながらの温泉旅館を思わせつつ、新しさや楽しさが詰まっています。内装も素敵だし、温泉も素晴らしい。そして何よりスタッフの方が徹底して素晴らしいのが、【界】の魅力だと感じています。
全国の界めぐりがしたいと思うほど、行き先に【界】があるなら、絶対【界】に泊まりたい。いや、【界】に泊まるために行き先を決めたいくらいです。
今回は、学生時代の修学旅行以来となる長崎旅行。長崎の歴史を楽しみつつも、温泉も堪能したくて「界 雲仙」へ。
これまで【界】には2泊してきましたが、はじめて1泊で泊まってみることにしました。
界 雲仙へのアクセス方法
JR長崎駅から、長崎県営バスの特急バスを利用して「界 雲仙」まで行きました。
長崎駅から少し離れていましたが、長崎県営バスターミナル(交通会館)からバスを利用します。事前予約は不要、乗車当日に券売機でチケットを購入しました(現金のみでした)。
「雲仙行き」に乗って1時間50分。終点の「雲仙」でバスを降ります。
バス停の目の前に「界 雲仙」がありました。すごい立地。
最近は、長崎空港からとJR諫早駅からは送迎バスができたようです。
送迎バスについて
界 雲仙にチェックイン
チェックインは15:00から。14:51着のバスを利用したので、ちょうど15:00頃到着しました。
すでに車で到着している方がたくさん、スタッフの方々も大忙し、なかなかチェックインまで待ちました(チェックインは先着順)が、フロントから地獄ビューを楽しんでいたので問題なし。
界 雲仙は、客室でのチェックインでした。
以前、島根県にある「界 玉造」に宿泊したときは、お部屋に着いてからスタッフの方がお茶を淹れてくださり、その後に諸々の説明だったのですが、「界 雲仙」ではそれはありませんでした。
【界】によって違うんだなぁと思うのも、過去の旅行を思い出すきっかけになって楽しいんです。
界 雲仙のお部屋
界 雲仙のお部屋タイプは5つ。「露天風呂付き」と謳う宿が多いのに対して、初めてみる「客室付き露天風呂」というお部屋。露天風呂がメインで客室がサブ扱い!
界 雲仙の客室タイプ
- 客室付き露天風呂(2名定員)
- 露天風呂付き洋室(3名定員)
- 洋室(3名定員)
- 角部屋洋室(4名定員)
- 愛犬ルーム(3名定員)
この「露天風呂付き客室」に泊まりたかったのですが、この部屋タイプだとベッドがダブルベッドなんですよね…。ツインが良かったので「露天風呂付き洋室」を予約しました。仕方なし。
「露天風呂付き洋室」は75平米もあり、一番広いお部屋です。
入ってすぐにベッドルーム。シンプル。
お部屋の奥へ行くと、見事な「地獄ビュー」。
ソファからずっと地獄を眺められます。
ひとり用の露天風呂付きです。熱すぎずぬるすぎず、ずーっと入っていられるお湯でした。
ただ、一番広いお部屋ではあるものの、不要なスペースが多いだけで、正直無駄な広さだったなぁと感じました。
【界】のお部屋はどこも「ご当地部屋」になっているので、お部屋にステンドグラスがあるのを楽しみにしていましたが、「露天風呂付き洋室」にはステンドグラスがなく、ご当地を感じられる要素がほとんどありませんでした。
唯一この照明だけ。この照明だけで「和華蘭のご当地部屋です!」と言うかどうか…これだけは本当に残念。
界 雲仙のお部屋にあるアメニティ
部屋とベッドルームの間にあるクローゼットに、作務衣と足袋(くつ下)、羽織がかかっています。
大きな洗面台には、洗顔・クレンジング・化粧水・乳液・ボディクリームが。
風呂敷の中には、歯ブラシセット・髪ゴム・綿棒・コットン・ヘアブラシが入っています。
この風呂敷は館内を移動するときにも利用でき、持って帰ることもできます。全国の界ごとに色が異なるので、集めたくなります。私は4つ目。大切に保管しています。
界 雲仙のライブラリースペース
フロントのすぐ横に、ライブラリースペースが広がっています。
赤がベースの、とてもカラフルなライブラリースペースです。ここからも地獄が見えるので、もくもくと上がる湯けむりを眺めながら、コーヒーや紅茶でゆっくり過ごすことができます。
和華蘭カクテルというのが用意されており、焼酎をコーヒー・ジャスミン茶・緑茶で割って楽しめるというものでした。言いようですが、要するに焼酎のお茶割です!
【界】に来ると、ご当地のお酒が置いてあることが多いので、楽しいです。
界 雲仙の大浴場と湯上がり処
館内の各所から地獄が見える上、硫黄の香りも強めなので、温泉への期待値が上がりまくる!
大浴場へは、外を通って向かいます。
すぐ着きます。
この通路からも地獄の煙が見えて、特に夜は幻想的でした。
お風呂の中は撮影できないので公式写真をお借りしますが、露天風呂が地獄の延長線上にあるような、自然の中にポツンと取り残されたような秘境感が強く、とても印象的なお風呂でした。
夜は明かりが少なく、満天の星空。
足元が見えずらいので気をつけなければいけませんでしたが、とても良かったです。
湯上がり処。
びわ酢(左)と橙ほうじ茶(右)です。びわ酢がすっぱくて美味しかった。
アイスキャンディーもあり、ソーダ・コーラ・メロンソーダ・レモンソーダの4種類。
レモンソーダの気分でしたが、在庫なし。残念。
界 雲仙の食事
食事は、長崎発祥の伝統料理や雲仙地獄から発想を膨らませた会席とのこと。【界】はお食事がとても美味しいので、楽しみにしていました。
夕食
「季節の会席」として、先付け・煮物椀・宝楽盛り・蓋物・揚げ物・和牛小鍋(焼き物)・甘味の順番で、ひとつずつ出てきます。
先付けの湯せんべい豚角煮リエット。最初から斬新で美味しすぎます。
長崎の卓袱料理の円卓をイメージした宝楽盛り。長崎を感じられるお料理の数々でした。
【界】の会席で密かに楽しみにしている、土鍋ごはん。五島三菜の土鍋ごはんでした。
どこの【界】の土鍋ごはんが美味しかったかを振り返るのが楽しいのです。
デザートに「かんざらし」。優しい味で、満腹でもスルスル入ってしまいます。
とてもお腹いっぱい。どれも美味しくいただきました。
朝食
長崎県島原地方の郷土料理「具雑煮」がメインの和定食。豚の角煮もあり、焼き魚もあり、健康的な朝ごはんでした。
滞在中に楽しめるイベント
「界 雲仙」で、無料で参加できるイベントは2つありました。時間の都合でどちらにも参加しませんでしたが、時間が合えば参加してみたかった…!
活版印刷(ご当地楽)
活版印刷の歴史を学びつつ、ハガキサイズの紙に自分で好きに活字を組み合わせて印刷できる「活版印刷体験」。長崎は活版印刷のはじまりの地なんですね。
事前予約はなく、チェックイン時に希望時間のカードをとるスタイル。
自分で作品を作ってみるタイプのご当地楽は、意匠性を問われている気がして悩んでしまい、人より時間がかかるので参加しませんでしたが、楽しそうでした。
雲仙地獄パワーウォーク
朝7:30から、「雲仙地獄パワーウォーク」というアクティビティがあります。
ストレッチやエクササイズを伴うらしく、朝食の時間とも兼ね合いが難しかったので参加しませんでしたが、雲仙地獄を巡るのかな?
このアクティビティには参加しませんでしたが、「界 雲仙」の真横に雲仙地獄が広がっているので、自分たちだけでもしっかり巡ることができました。
すごい迫力でした、地獄。
界 雲仙について
「界 雲仙」へは、長崎駅からはバスで行けるし、長崎空港からは送迎バスもあるので、長崎旅行の予定プランに組み込みやすい温泉だと思います。