ANAマイルを効率よく貯めるには、ANAカードが必需品です。
ただ、ANAカードは21種類もあり、どれを選んで良いかわからない方も多いのではないでしょうか。私が最初そうでしたが、気づけば利用用途別に3種類のANAカードを持っています。
今回は、21種類のANAカードを比較・検討し、利用タイプ別に一番おすすめのANAカードをセレクトしてみました。これから新しくANAカードをつくろうと思っている方に、一番合ったANAカードを見つけるお手伝いができると嬉しいです。
ANAカードの種類
ANAカードは全部で21種類あります。多い!
全21種類のANAカードを、簡易的にマッピングするとこうなっています。4つのカードタイプがあり、それぞれに国際ブランドが展開されている、という感じ。
4つのタイプは、カードのグレードです。それぞれ年会費・特典が異なります。
残念ながら、ANAカードには年会費無料のカードはなく、一般カードでも2,200円の年会費がかかります。
さらに、年会費は国際ブランドによっても異なってきます。
ANA一般カード 提携カードも含む | ANA ワイドカード | ANA ゴールドカード | ANA プレミアムカード | |
---|---|---|---|---|
JCB | 2,200円 初年度無料 | 7,975円 | 15,400円 | 77,000円 |
VISA Mastercard | 2,200円 初年度無料 | 7,975円 | 15,400円 | 88,000円 |
American Express | 7,700円 | ー | 29,700円 | 165,000円 |
Diners | ー | ー | 34,100円 | 170,500円 |
これを踏まえた上で、自分に合ったANAカードを選ぶ必要があります。
ANAカードの特典
ANAカードは、どのANAカードを選んでも共通の特典が6つ。(独自まとめ)
カードのグレードによって異なりますが、結論から先にまとめておくとこうなっています。
ANA一般カード 提携カードも含む | ANA ワイドカード | ANA ゴールドカード | ANA プレミアムカード | |
---|---|---|---|---|
1. 日々の買い物で | 200円=1マイル (0.5%) | 200円=1マイル (0.5%) | 100円=1マイル (1.0%) | 100円=1〜1.5マイル (1.0〜1.5%) |
2. 入会・継続マイル | 1,000マイル | 2,000マイル | 2,000マイル | 10,000マイル |
3. 搭乗ボーナスマイル | 10% | 25% | 25% | 50% |
4. 旅行傷害保険 | 海外旅行 1,000万円 国内航空 1,000万円 国内旅行 なし | 海外旅行 5,000万円 国内航空 5,000万円 国内旅行 なし | 海外旅行 5,000万〜1億円 国内航空 5,000万円 国内旅行 5,000万円 | 海外旅行 1億円 国内航空 5,000万円 国内旅行 1億円 |
5. マイルプラス加盟店 | 共通特典 | |||
6. 会員割引 | 共通特典 |
ひとつずつ細かく見ていきます。
1. 日々の買い物でANAマイルが貯まる
これが、ANAマイルを効率よく貯めるための基本中の基本特典ですね。
ANAカードで決済した金額に対してクレジットカードポイントが貯まり、それをANAマイルに交換することでANAマイルを貯めていくことができます。
決済金額に対して直接ANAマイルが貯まる訳ではないので、自分でANAマイルに交換する手間はありますが、どのANAカードをつくったとしても、マイル還元率は0.5%以上です。
2. 入会・継続ボーナスマイルがもらえる
ANAカードに入会したときに入会ボーナスマイル、さらに持ち続けていると継続ボーナスマイルが付与されます。
1年に1回、このボーナスマイルがドカッと入ってきます。
ANAカードを複数枚持っていれば、各カードの入会月にボーナスマイルが付与されます。
3. 搭乗でボーナスマイルがもらえる
ANA便を利用する際にANAカードで決済すると、フライトマイル数に対して一定の割合でボーナスマイルが付与されます。
飛行機をよく利用する方は、この搭乗ボーナスマイルの付与率が高いANAカードを選ぶのがポイントです。
4. 旅行傷害保険は自動付帯
ANAカードは、旅行傷害保険が自動で付帯しています。(ANA JCBカード ZEROは対象外)
ANAカードには、会員の皆様に安心してご旅行いただくために「旅行傷害保険」が自動的に付保されています。本保険は、旅行回数、航空会社を問わず、またANAカードで航空券を購入されなくても適用になります。
上記のように記載されているので、ANAカードで航空券を購入していなくても、たとえばJALに乗ったとしても、対象ということですね。すごい。
国際ブランドによって条件や補償金額は異なるので、詳細は公式サイトで確認してください。
ANAカードの付帯保険について詳しく見る
5. マイルプラス加盟店で追加マイル
私たちが生活する中で利用する店舗の中には、ANAカードマイルプラス加盟店の店舗がいくつもあります。
セブン-イレブンやスターバックス、マツキヨやココカラファインなど、ANAカードで支払うことでマイルが追加で貯まります。100円または200円(税込)につき1マイルです。
カードの決済金額とは別で、追加マイルが付与されます。
ANAカードマイルプラスの詳細
6. ANAカード会員優待割引がある
空港内免税店やANA FESTAでの割引など、範囲は少ないですが、ANAカードで支払うと割引を受けられます。
- 空港内免税店での割引(5~10%OFF)
- 国内線・国際線の機内販売割引(10%OFF)
- 空港内店舗「ANA FESTA」での割引(5%OFF)
- 成田空港でのパーキング割引
- 「ANAショッピング A-style」での割引(5%OFF)
個人的には、ANA FESTAの割引が嬉しい。
国際ブランドはJCBがお得
ANAカードの種類と特典について見てきたので、次はどのブランドを選ぶかという点を見ていきます。
これは好みもあるので、自分の好きなブランドを選べば良いというのが本音ではありますが、条件面を見てみると、JCBが一番お得です。
交換手数料が一番安い
JCB | VISA | Mastercard | American Express | Diners | |
---|---|---|---|---|---|
貯まるポイント | Oki Dokiポイント | Vポイント | Vポイント | メンバーシップ・ リワード | リワード プログラム |
ポイント還元 | 1,000円=1pt | 200円=1pt | 200円=1pt | 100円=1pt | 100円=1pt |
マイル交換 | 1pt → 5マイル | 1pt → 1マイル | 1pt → 1マイル | 1,000pt → 1,000マイル | 1pt → 1マイル |
交換手数料 | 無料 年間5,500円で 1pt→10マイルに交換可能 | 無料 年間6,600円で 1pt→2マイルに交換可能 | 無料 年間6,600円で 1pt→2マイルに交換可能 | 6,600円 | 無料 |
貯まったポイントをマイルに交換する際、基本的には手数料無料で交換できますが、2倍の交換レートで交換する際は手数料が必要になります。
その交換手数料が、VISAとMastercardは年間6,600円なのに対し、JCBは5,500円。1,100円も安い…!
これは、一般カードとワイドカードの場合の話なので、ゴールドカード以上は手数料無料で2倍の交換レートです。
JCBスターメンバーズでポイントアップ
JCBカードには、「JCBスターメンバーズ」というメンバーシップサービスがあります。これは、年間の利用金額によって、翌年のメンバーランクが変わる制度。
年間利用額が50万円以上でポイント1.1倍(スターβ)、100万円以上でポイント1.2倍(スターα)で付与されるようになります。
ゴールド/プラチナであれば、300万円以上でポイント1.25倍(ロイヤルα)というメンバーランクも用意されています。
年間利用金額 | メンバーランク | ポイント倍率 |
---|---|---|
50万円以上 | スターβ | 1.1倍 |
100万円以上 | スターα | 1.2倍 |
300万円以上 | ロイヤルα | 1.25倍 ゴールド/プラチナのみ |
このポイントアップ制度は、JCBにしかありません。
ポイントアップ分はボーナスポイントとしての扱いになり、ANAマイルに交換する際は1pt→3マイル。
たとえば一般カードで、年間100万円利用すると600マイル追加で獲得できます。この600マイルは、JCBだけです。
ANA一般カードはこんな方におすすめ
飛行機にのる機会は少なく、日々の買い物で効率的にANAマイルを貯めたい方は、ANA一般カードがおすすめです。
ANA一般カードはこんな方におすすめ
- 飛行機に乗る機会は少ない
- 日々の買い物でANAマイルを貯めたい
- 年会費はおさえたい
おすすめ:ANA JCB一般カード
ここまで見てきたように、JCBブランドが一番お得であることがわかったので、一般カードの中から選ぶなら、「ANA JCB一般カード」です!
ANA JCB一般カード
年会費 | 2,200円(税込) ※ 初年度無料 |
---|---|
ブランド | JCB |
貯まるポイント | Oki Dokiポイント |
還元ポイント | 1,000円で1pt |
マイル交換 | 5マイルコース 1pt → 5マイル(無料) 10マイルコース 1pt → 10マイル(年間5,500円) |
入会・継続マイル | 1,000マイル |
搭乗ボーナスマイル | 10% |
おすすめ:ソラチカカード
一般カードにしようと思った方で、東京メトロをよく利用するという方は、東京メトロとの提携カードである「ANA To Me CARD PASMO JCB」にしてみてください!
東京メトロに乗車するとメトロポイントが貯まり、貯まったポイントをANAマイルに交換できます。
ANA To Me CARD PASMO JCB
年会費 | 2,200円(税込) ※ 初年度無料 | |
---|---|---|
ブランド | JCB | |
貯まるポイント | Oki Dokiポイント | メトロポイント |
還元ポイント | 1,000円で1pt | 東京メトロ乗車 5〜15pt |
マイル交換 | 5マイルコース 1pt → 5マイル (無料) 10マイルコース 1pt → 10マイル (年間5,500円) | 100pt → 90マイル |
入会・継続マイル | 1,000マイル | |
搭乗ボーナスマイル | 10% |
ANAワイドカードはこんな方におすすめ
ANA便に年間6回以上乗るのであれば、ANAワイドカードがおすすめです。
ANAワイドカードはこんな方におすすめ
- ANAに乗る機会が多く、搭乗マイルをしっかり貯めたい
- 年会費はおさえたい
おすすめ:ANA JCBワイドカード
ワイドカードの場合も、やはりここまで見てきた通りJCBがお得です。
ワイドカードの年会費は7,975円ですが、入会・継続マイルと搭乗ボーナスはゴールドカードと同じです。マイル交換手数料5,500円を支払ったとしても、ゴールドカードの年会費(15,400円)よりは安いので、年会費をおさえつつ、搭乗マイルをお得に獲得できます。
ANA JCBワイドカード
年会費 | 7,975円(税込) |
---|---|
ブランド | JCB |
貯まるポイント | Oki Dokiポイント |
還元ポイント | 1,000円で1pt |
マイル交換 | 5マイルコース 1pt → 5マイル(無料) 10マイルコース 1pt → 10マイル(年間5,500円) |
入会・継続マイル | 2,000マイル |
搭乗ボーナスマイル | 25% |
JCB以外でワイドカードをつくるなら、ゴールドカードを検討してみてください。
10マイルコースの交換手数料が6,600円になると、年会費と合わせて14,575円。ゴールドカードの年会費と825円しか差がありませんので!
ANAゴールドカードはこんな方におすすめ
ANAゴールドカードは、ANA便をよく利用する方で、ゴールドカードの特典も欲しい方におすすめです。
また、これからSFC修行を考えている方は、ゴールドカードがお得です。
ANAゴールドカードはこんな方におすすめ
- ANAに乗る機会が多く、搭乗マイルをしっかり貯めたい
- カードのステータスも欲しい
- SFC修行を考えている
ゴールドカードにすれば、カードラウンジも使えるようになります!
おすすめ:ANA JCBワイドゴールドカード
ゴールドカードにまでなると、国際ブランドは好きなブランドで良いと思います。
ただ、JCBはポイントアップ制度があるので「ANA JCBワイドゴールドカード」がやっぱりお得なんですよね…。
ANA JCBワイドゴールドカード
年会費 | 15,400円(税込) |
---|---|
ブランド | JCB |
貯まるポイント | Oki Dokiポイント |
還元ポイント | 1,000円で1pt |
マイル交換 | 1pt → 10マイル |
入会・継続マイル | 2,000マイル |
搭乗ボーナスマイル | 25% |
ANAプレミアムカードはこんな方におすすめ
ANAプレミアムカードは、ステータスも高く年会費も高いカードですが、とにかく爆速でANAマイルを貯めたい方におすすめです。
ANAプレミアムカードはこんな方におすすめ
- 年会費が高くても、とにかくお得に最速でANAマイルを貯めたい
- 飛行機に乗る機会が多い
おすすめ:ANA JCB カードプレミアム
プレミアムカードも、ゴールドカード同様に国際ブランドは好きなブランドで良いと思いますが、プレミアムカードの中では年会費が一番安いのが「ANA JCB カードプレミアム」です。
ANA JCB カードプレミアム
年会費 | 77,000円(税込) |
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ブランド | JCB |
貯まるポイント | Oki Dokiポイント |
還元ポイント | 1,000円で1pt |
マイル交換 | 1pt → 10マイル |
入会・継続マイル | 10,000マイル |
搭乗ボーナスマイル | 50% |
まとめ
ここまでかなりJCB推しになってしまいましたが、せっかくANAマイルを効率的に貯めるなら、「JCBスターメンバーズ」を利用して、お得にポイントを獲得していきましょう。