ANAマイルを貯めていると「1マイルっていったい何円相当なんだろう?」と、ふと疑問に思うことがあります。
使う度に計算するのは面倒くさいですが、ある程度の価値についてわかっておきたいと思い、ANAマイルを特典航空券に使う場合のマイル価値について考えてみました。
使い方次第で、1マイルは1円になったり5円以上になったり、その価値は変動します。
ANAマイルの使い道
貯まったANAマイルの使い道はさまざまです。
マイルで飛行機に乗ったり、予約した座席をアップグレードしたり、ホテルを予約したり、SKYコインに変えたりと、使いたいその時々で使い道は変わると思います。
ANAマイルの主な使い道
- ANA国内線特典航空券
- ANA国際線特典航空券
- 提携航空会社特典航空券
- 国際線アップグレード特典
- 国際線超過手荷物料金支払い
- SKYコインに交換
- ホテル予約
- ツアー予約
- レンタカー予約
- アクティビティ予約
この中でも、ANA特典航空券を利用するためにマイルを貯めている方が多いのではないでしょうか。
国内線の特典航空券に使った場合と、国際線の特典航空券に使った場合のマイル価値について見ていきたいと思います。
国内線特典航空券は【1マイル=約1.5円】
ANA国内線の特典航空券に必要なマイル数は、片道6,000マイルから。利用する路線の距離とシーズンによって必要マイル数は異なります。
羽田空港を起点とした主な路線の往復運賃と必要マイル数からマイル価値を計算すると、
1マイルは約1.5円でした。
往復運賃 スーパーバリュー75 | 特典航空券に必要マイル R:レギュラーシーズン | 1マイル 価値 | |
---|---|---|---|
羽田 ⇔ 那覇 | 25,300円 | 19,000 マイル | 1.33円 |
羽田 ⇔ 千歳 | 25,960円 | 17,000 マイル | 1.53円 |
羽田 ⇔ 福岡 | 27,720円 | 17,000 マイル | 1.63円 |
羽田 ⇔ 伊丹 | 20,460円 | 13,000 マイル | 1.57円 |
往復運賃は2025年3月搭乗のスーパーバリュー75の最安値運賃を参照していますが、運賃は変動するため金額は参考程度に見てください。ただし、空港使用料は特典航空券を利用しても必要な金額なので、運賃から除外して計算しました。
特典シーズンは2025年3月の運賃を参照したので、R(レギュラーシーズン)としています。
2024年10月27日搭乗分から国内線特典航空券の必要マイル数が増えたことが影響して、マイル価値もやや下がってしまいました。
トクたびマイルなら【1マイル=約2.5円】
国内線の特典航空券には、通常必要なマイル数より最大3,000マイル少なく利用できる「トクたびマイル」というキャンペーンがあります。
路線は限られており、搭乗期間も短く設定されていますが、条件さえマッチすればとてもお得な特典航空券です。
このトクたびマイルを利用した場合、通常より片道最大3,000マイル少ないマイル数で特典航空券が利用できるので、マイルの価値は、
1マイル=約2.5円となりました。
往復運賃 スーパーバリュー75 | トクたびマイル R:レギュラーシーズン | 1マイル 価値 | |
---|---|---|---|
羽田 ⇔ 那覇 | 25,300円 | 13,000 マイル | 1.95円 |
羽田 ⇔ 千歳 | 25,960円 | 11,000 マイル | 2.36円 |
羽田 ⇔ 福岡 | 27,720円 | 11,000 マイル | 2.52円 |
羽田 ⇔ 伊丹 | 20,460円 | 7,000 マイル | 2.92円 |
対象路線の発表・予約が出発ギリギリとはなりますが、トクたびマイルを利用した場合のマイル価値は、国際線エコノミークラスを利用する価値に匹敵します。
国際線特典航空券は【1マイル=5円以上】
特典航空券を利用する場合は、やはり国際線に利用するのが一番価値を発揮します。ただし、行き先や搭乗クラスによって価値が変わってきます。
結論から言うと、ビジネスクラス以上が最も高く、1マイル=5円以上になっています。
例として、ソウル・パリ・ハワイの3路線を見てみました。
往復運賃は2024年4月搭乗の最安値運賃を参照し、特典シーズンはL(ローシーズン)として計算しています。燃油サーチャージや諸経費は特典航空券を利用しても必要な金額なので除外した運賃です。
東京 ⇔ パリ路線
搭乗クラス | 往復運賃 最安値 | 特典航空券に必要マイル L:ローシーズン | 1マイル 価値 |
---|---|---|---|
エコノミー | 125,000円 | 45,000 マイル | 2.8円 |
プレミアムエコノミー | 377,500円 | 67,000 マイル | 5.6円 |
ビジネス | 560,000円 | 110,000 マイル | 5.1円 |
ファースト | 2,082,000円 | 165,000 マイル | 12.6円 |
ビジネスクラス以上のマイル価値がすごいです。
東京 ⇔ ソウル路線
搭乗クラス | 往復運賃 最安値 | 特典航空券に必要マイル L:ローシーズン | 1マイル 価値 |
---|---|---|---|
エコノミー | 37,000円 | 12,000 マイル | 3.1円 |
ビジネス | 139,000円 | 25,000 マイル | 5.6円 |
ソウルまでは近いのでビジネスクラスに乗ったとしてもすぐ着いてしまいますが、マイル価値はビジネスクラスの方が良いですね。
東京 ⇔ ハワイ路線
搭乗クラス | 往復運賃 最安値 | 特典航空券に必要マイル L:ローシーズン | 1マイル 価値 |
---|---|---|---|
エコノミー | 60,000円 | 35,000 マイル | 1.7円 |
プレミアムエコノミー | 141,000円 | 53,000 マイル | 2.7円 |
ビジネス | 258,000円 | 85,000 マイル | 3.0円 |
ファースト | 506,000円 | 140,000 マイル | 3.6円 |
ハワイは人気路線だからか、国際線にしてはマイル価値が高くありません。ハワイ路線の特典航空券は予約も取りづらいので、せっかく国際線にマイルを使うなら別路線の方がマイルの価値が発揮できますね。
飛行機に乗らない場合は【1マイル=1円】
「特典航空券に使えるほどマイルを貯めていない」という方でも、ANA Payを利用することで1マイル=1円として使えるようになりました。
マイルを貯めている人にとっては、マイルを使う決済方法ではなくマイルを貯める決済方法として有用なANA Payですが、マイルは貯めていないけど多少マイルを持っているという人にとってはANA Payで有効にマイルを使えるようになっています。
ANAマイルを貯めるには
国際線の特典航空券にマイルを使うのが、一番マイル価値が高いということがわかりました。
せっかく貯めているマイルなので、効率よく使いたい!特典ビジネスに使えるように、マイルをゆるっと貯めていこうと思います。
生活に少しの慣れを追加したらできる、ANAマイルを貯める方法を6つご紹介しているので、ぜひこちらもご活用ください。