島根県、美肌の湯として有名な玉造温泉に「星野リゾート 界 玉造」があります。
出雲大社へのお参りもでき、温泉街としても楽しい玉造温泉。1年間健康に過ごせたご褒美に、母を連れて行ってきました。
至れり尽せりの星野リゾート 界。
今回は、「界 玉造」の宿泊前に気になっていたことや実際に宿泊してみてわかったことなどをお伝えしていきます。
星野リゾートの温泉旅館【界】
星野リゾートが展開する温泉旅館ブランドである【界】。
全国に23施設あり(2023年12月時点)、ご当地の魅力が詰まった温泉旅館です。
昔ながらの温泉旅館を思わせつつ、新しさや楽しさが詰まっています。内装も素敵だし、温泉も素晴らしい。そして何よりスタッフの方が徹底して素晴らしいのが、【界】の魅力だと感じています。
全国の界めぐりがしたいと思うほど、行き先に【界】があるなら、絶対【界】に泊まりたい。いや、【界】に泊まるために行き先を決めたいくらいです。
今回は、島根県の出雲大社をお参りする目的で「界 玉造」へ。
島根県には「界 出雲」もあり、出雲大社へは「界 出雲」の方が近いですが、満室だったので断念。またの機会にとっておいて、「界 玉造」へ2泊することにしました。
界 玉造へのアクセス方法
JR松江駅から、路線バスを利用して「界 玉造」まで行きました。
電車でも行けますが、玉造温泉駅からタクシーで行かねばならず、タクシーは予約しておかないといけません。電車の本数も少ないので、路線バスが便利です。
松江駅5番のりばから出ている「玉造温泉行き」に乗って約30分。
姫神広場で降ります。この姫神広場には足湯もありました。
バスを降りて歩いてすぐ、「界 玉造」の看板が。
玉湯川の橋を渡ったら到着です。スタッフの方が笑顔で迎えてくれます。
界 玉造にチェックイン
チェックインは15:00から。15:10頃到着しましたが、すでに到着されている方が数組いらっしゃいました。
フロントはこじんまり。
お庭を眺めて。
記帳してチェックイン完了。
界 玉造のお部屋
界 玉造のお部屋タイプは4つ。どのお部屋にも露天風呂が付いています。
- ひのき露天風呂付き和室(1階)
- 信楽焼露天風呂付き和室(1階)
- 信楽焼露天風呂付き和室(2階)
- 愛犬ルーム
今回は、2階の信楽焼露天風呂付き和室に宿泊しました。予約したのが直前で、ここしか空いてなかっただけなんですけどね。
2人では持て余すくらいの広いお部屋。46平米もありました。
ベッドスローと壁には藍染が。藍色がアクセントとなってシンプルなお部屋が引き締まってる感じ。
日本酒がテーマになっているようで、酒樽がテーブルになっています。これもご当地の魅力です。
お部屋の鍵も、枡!勾玉もついてます。
日本酒に関する本が置いてあります。しっかり勉強させていただきました。
信楽焼の露天風呂。もちろん温泉です。お隣の建物がすぐ横にあり外の景色は見えませんでした。
とにかくこのお湯がすばらしく、肌スベスべになります。さすが美肌の湯。化粧水いらず。
ひととおり興奮した後、お菓子とお茶をいただきます。お部屋まで案内してくださるスタッフの方がお茶を淹れてくださいました。
玉造温泉のマップと界 玉造での過ごし方を教えていただき、参加するイベントの予約をいっきにこのタイミングでとります。
界に限らずですが、星野リゾートに宿泊するととにかく忙しい(良い意味で)。
お部屋にあるアメニティ
作務衣と足袋(くつ下)。羽織もクローゼットの中に入っています。
洗顔・クレンジング・化粧水・乳液・ボディクリームは洗面所に。
風呂敷の中には、歯ブラシセット・髪ゴム・綿棒・コットン・ヘアブラシが入っています。
この風呂敷は館内を移動するときにも利用でき、持って帰ることもできます。全国の界ごとに色が異なるので、集めたくなります。私は3つ目。大切に保管しています。
冷蔵庫の中にある飲料水は無料です。なくなったら自分で汲みに行きます。水道水も飲めると案内いただいたので、水道水を冷やして飲みました。
その他、ハートランド(ビール)・いちじくサイダー・糀ドリンクは有料です。
ライブラリースペース
星のやや界には必ずあるライブラリースペース。界 玉造のライブラリースペースはこじんまり。
コーヒーや紅茶をいただきながら、ゆっくり本を読むことができます。
美肌の湯の大浴場と湯上り処
古事記に美肌の湯と記されている玉造温泉。お部屋の露天風呂も最高ですが、大浴場がこれまた良き。
中の写真はありませんが、お風呂は檜のボールが浮いた内湯と岩組みの露天風呂の2つ。広々ゆったり入れます。
源泉パックなるものがあり、浴室内にある源泉にシートマスクを浸して、パックを。肌ツルツルになりました。
さらに、15:00〜22:00まで日本酒が提供されています。
この日本酒にシートマスクを浸してパックすることもできるんです。
お酒が弱い方は肌が赤くなるかもしれないのであまりおすすめできませんが、日本酒パックをしながら日本酒を飲むというなんとも贅沢の極みを体験させていただきました。
日本酒は枡に入れてお部屋に持って帰っても良いとのことで、お部屋でも日本酒を堪能。
大浴場の目の前には湯上がり処が。
ここで先ほどの日本酒を飲んで寛いで、日本酒飲み終わってまた日本酒注ぎにいって、飲んで寛いで…の繰り返しでした。
アイスキャンディーもあります。
大山白バラ牛乳のアイスなのでどれも美味しいです。ミルクが1番美味しかった。
この湯上り処で、16:00から「温泉いろは」が開催されています。玉造温泉についてのお話と入浴中の呼吸法などを教えてくださいます。
お話を聞いてから温泉に入るとまた違った視点で楽しめるので、おすすめです。
楽しみにしていたお食事
島根県と言えば、松葉蟹・シジミ・のどぐろなど、有名な特産物がたくさん。今回は蟹の時期をねらって冬に宿泊することにしたので、蟹をとっても楽しみにしていました。
通常の会席から「タグ付き活松葉蟹会席」にアップグレードするか悩みましたが、蟹だけではなくいろんな食材を楽しみたかったので、アップグレードせず。通常の会席の中に入っているであろう蟹を楽しみに。
夕食
「季節の会席」として、先付け・煮物椀・宝楽盛り・蓋物・揚げ物・和牛小鍋(焼き物)・甘味の順番で、ひとつずつ出てきます。
期待していた蟹は、宝楽盛りの中に「ずわい蟹小袖寿司」なるものが。ひとくちサイズのお寿司でした。
そして、揚げ物として出てきたのが「蟹の絹糸揚げ」。これは蟹をとても感じられる一品でした。
蟹の割合は本当に少なく残念でしたが、全体的にどれも美味しくいただきました。
2泊しましたが、2日目の夕食には残念ながら蟹の姿はありませんでした。
朝食
朝ごはんはお魚メインの和定食。
1日目はのどぐろの干物。2日目はハタハタの干物でした。
夕食も朝食も、2日目の食事は印象に残らない感じ。1日目に力入ってますね。
滞在中に参加したイベント
「界 玉造」で参加できるイベントはすべて参加してみました。どれも素晴らしい体験で、本当に忙しかった。
茶の湯体験
お茶室で、お茶をいただきます。1回につき4名まで、20分ほどの体験です。
先生のお手前をゆっくり眺め、お話を聞きながら、お菓子とお茶をいただきました。
うっかり正客の席に座ってしまい、お作法がうろ覚えであたふたしてしまいましたが、先生が優しく教えてくださいました。
勾玉のお菓子。とっっっても美味しかったです。
日本酒BAR
1日6組限定の日本酒BAR。
お座敷に座って、島根の日本酒を飲むことができます。3種類の日本酒と1種のおつまみが付いてくる飲み比べセットで1,000円(税込)でした。
母はお酒が飲めませんが、あまざけもあるのでお酒が飲めなくても楽しめました。
スタッフさんに相談しながら、飲んでみたい日本酒を決めていきます。なかなか手に入らない貴重な日本酒もラインナップされているそう。
日本酒を決めたら、下にあるお猪口の中から好きなものを選びます。素敵な焼き物が多く、お猪口選びも楽しい。
選んだお猪口で、選んだ日本酒をいただきました。
ちょっとずつ飲みながら、スタッフさんとお話しながら、楽しい30分でした。
石見神楽
「オロチ」という石見神楽の演目を短縮バージョンで楽しめます。
スサノオノミコトが、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を日本酒で酔わせて退治するお話。
場所はフロントで、20人ほどしか座れないと聞いていたので、30分ほど前に行ってみたらまだ誰も来ておらず、一番前の席に座れました。
八岐大蛇があちこちと動き回り、迫力満点です。
コワモテなお面のスサノオノミコトが、イケメンに見えてくる不思議。
この石見神楽があまりにも素晴らしく、てっきりプロの方が出演されているのかと思っていたら、なんと界 玉造のスタッフの方だそうで。
本当に驚きました。素晴らしい…。
夜遅めの時間ですが、必見です。
界 玉造について
美肌の湯と日本酒の魅力に浸りまくった3日間。季節を変えてまた伺ってみたいと思いました。
1泊2食付で1名37,000円〜と安くはありませんが、ご褒美や記念日に、ぜひ。