ANAアップグレードポイントとは?お得な使い方と獲得ポイント数の条件

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ANAのアップグレードポイントは、ANAプレミアムメンバー(ダイヤモンド・プラチナ・ブロンズ)とSFC会員向けに付与されるポイントです。

主に座席をアップグレードするために利用できるポイントですが、予約済みの航空券に対して空席がある場合に限って使えるポイントのため、使いきれなくて困ることもあるかもしれません。

今回は、そもそもアップグレードポイントが付与される条件のおさらいと、アップグレードポイントのお得な使い方について検証していきます。

ANAアップグレードポイントとは

ANAのアップグレードポイントは、ANAのプレミアムメンバー(ダイヤモンド・プラチナ・ブロンズ)向けに付与されるポイントです。名前の通り、座席クラスをアップグレードする際に利用できます。

座席アップグレードのために必要なポイント数は、国内線・国際線でそれぞれ定められていますが、基本は4ポイントから利用できます。(すべて片道)

国内線普通

プレミアムクラス
全路線共通4ポイント
国際線エコノミー

プレエコ
エコノミー

ビジネス
プレエコ

ビジネス
ビジネス

ファースト
東アジア・ロシア(ウラジオストク)6ポイント
ホノルル・東南アジア・南アジア4ポイント8ポイント8ポイント16ポイント
オセアニア5ポイント10ポイント10ポイント
欧米・ロシア(モスクワ)5ポイント10ポイント10ポイント20ポイント

国内線の座席アップグレードに4ポイントずつ使うも良し、国際線の座席アップグレードにドバッと使うも良し、持っているポイント数に応じて、使い道を考えるのは楽しいですね!

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アップグレードポイントの獲得条件

では、アップグレードポイントがもらえる条件についておさらいしていきます。

アップグレードポイントは、前年1〜12月に獲得したプレミアムポイント数に応じて、付与されるポイント数が定められています

獲得した
プレミアムポイント数
(ANAグループ運航便)
付与される
アップグレードポイント数
1〜4ポイント
10,000〜6ポイント
20,000〜8ポイント
30,000〜10ポイント
40,000〜20ポイント
80,000〜40ポイント
120,000〜50ポイント
150,000〜60ポイント
200,000〜80ポイント
250,000〜100ポイント

1回でも搭乗すれば4ポイントもらえるということですが、10,000ポイント獲得しても6ポイントか…という少なさへのガッカリ感は否めない。(個人的感想)

プレミアムメンバーへのプレゼントという感覚でいるのが良さそうではありますが、例えば6ポイントだと、国内線の座席アップグレードに4ポイント使ったら残り2ポイント。使い道に困りそうです。

対象のプレミアムポイントは、ANAグループ運航便のみ

前年1〜12月に獲得したプレミアムポイント数に応じてアップグレードポイントが付与されますが、対象となるプレミアムポイントは、ANAグループ運航便を利用して獲得したプレミアムポイントのみです。

国際線などでスターアライアンス系列を利用して獲得したプレミアムポイントは対象外。これは注意が必要。

スーパーフライヤーズカード保持で4ポイント上乗せ

ANAプレミアムメンバーで、スーパーフライヤーズカード(SFC)を持っている場合は、獲得したプレミアムポイント数に関係なく、4ポイントが上乗せで付与されます!

ただし、スーパーフライヤーズカードを持っていても、付与されるアップグレードポイントが利用できる年度にANAプレミアムメンバーでない場合、この4ポイント上乗せはないようです。
要するに、前年のプレミアムポイントが30,000ポイント以上=ブロンズ以上になっている人向けに、4ポイント上乗せがあるということですね。

ライフソリューションサービスを含めて利用すれば、15,000ポイント獲得でブロンズは達成できるので、サービス利用を考えていくと4ポイント上乗せがもらえそうです。

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アップグレードポイントの付与日と有効期限

さて、アップグレードポイントはいつ付与されて、いつからいつまで使えるのか。

まとめると、こうです。

前年のプレミアムポイントに応じて付与されるアップグレードポイントは、2月上旬に付与され、SFC会員が獲得できる4ポイントは、3月1日に付与されました。

付与されたポイントは、同年4月から利用できます。2月以降は、持っているのに使えないアップグレードポイントがあるということになりますね。

有効期限は、翌年3月31日まで

翌年度に持ち越しはできませんので、期限内に使用する必要があります。なるべく早く使っていく方が良さそうです。

  • アップグレードポイント数は、前年の獲得プレミアムポイント数に応じて決定
  • 2上旬にアップグレードポイントが付与される
  • SFC会員の上乗せ4ポイントは3月に付与される
  • 使えるのは4月1日から
  • 有効期限は翌年3月31日まで(持ち越しはできない!)
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アップグレードポイントのお得な使い方

アップグレードポイントは、名前の通り座席アップグレードに利用できるポイントではありますが、他にも使い道が2つ。

アップグレードの使い方

  • 座席のアップグレード(4ポイント〜)
  • ANAラウンジ利用(2ポイント〜)
  • Skyコインへ交換(1ポイント〜)

お得に使い切るために、それぞれのポイント単価について考えていきたいと思います。

国内線の座席アップグレード

国内線の座席アップグレードに必要なアップグレードポイントは、全路線共通で片道4ポイントです。

国内線でプレミアムクラスへアップグレードするには、搭乗2日前の0:00から開始される「直前アップグレード」を申し込みます。
搭乗2日前時点で、プレミアムクラスに空席がある場合のみ申し込めるので、人気路線などは既に満席で申し込めない、なんてことも多々。

運が良ければ、アップグレードできる。くらいの気持ちでいる必要があります。

直前アップグレードは路線ごとに料金が定められており、3,000〜14,000円。アップグレードポイントを利用すれば4ポイントで申し込めるので、ポイント単価はこんな感じ。

必要ポイント数国内線の
主なアップグレード料金
ポイント単価
4ポイント14,000円3,500円
10,000円2,500円
7,000円1,750円
5,000円1,250円
3,000円750円

言わずもがな、アップグレードポイントを使う場合は14,000円の路線に乗るのが一番お得です。

後からご紹介しますが、Skyコインに交換するレートが1ポイント=1,000コインであることを考えると、5,000円以上の路線であれば座席アップグレードとして利用する方がお得です。

3,000円の路線でアップグレードポイントを使うのは、やめておきたいところ。
アップグレード料金について

国際線の座席アップグレード

国際線のアップグレードは、アップグレード対象運賃である場合に限り、ANAマイルかアップグレードポイントで申し込むことができます。もちろん空席がある場合のみ。
特典航空券を利用している場合は併用できないので注意が必要です。

国際線の座席アップグレードは有料ではできないので、ANAマイルでアップグレードした場合と比較していきます。

エコノミーからプレエコへアップグレード

エコノミークラスで予約した座席を、プレミアムエコノミーにアップグレードする場合の比較です。
結論から言うと、国際線の座席アップグレードでは一番ポイント単価が良いです!

路線必要ポイント数アップグレードに必要な
ANAマイル数
ポイント単価
東アジア・ロシア(ウラジオストク)
ホノルル・東南アジア・南アジア4ポイント15,000マイル3,750マイル
オセアニア5ポイント20,000マイル4,000マイル
欧米・ロシア(モスクワ)5ポイント20,000マイル4,000マイル

エコノミーからビジネスへアップグレード

エコノミークラスで予約した座席を、ビジネスクラスにアップグレードする場合の比較です。このアップグレードが一番ニーズがありそう。

路線必要ポイント数アップグレードに必要な
ANAマイル数
ポイント単価
東アジア・ロシア(ウラジオストク)6ポイント12,000マイル2,000マイル
ホノルル・東南アジア・南アジア8ポイント18,000〜
20,000マイル
2,250〜
2,500マイル
オセアニア10ポイント25,000マイル2,500マイル
欧米・ロシア(モスクワ)10ポイント25,000〜
28,000マイル
2,500〜
2,800マイル

ビジネスからファーストへアップグレード

ビジネスクラスで予約した座席を、ファーストクラスにアップグレードする場合の比較です。マイル単価としてはイマイチ。

路線必要ポイント数アップグレードに必要な
ANAマイル数
ポイント単価
東アジア・ロシア(ウラジオストク)
ホノルル・東南アジア・南アジア16ポイント30,000〜
35,000マイル
1,875〜
2,186マイル
オセアニア
欧米・ロシア(モスクワ)20ポイント40,000〜
45,000マイル
2,000〜
2,250マイル

1マイル=何円として考えるかは人それぞれではありますが、ANA Payが1マイル=1円として使えることを考慮して1マイル=1円として考えたとしても、ポイント単価は国内線の座席アップグレードよりもお得な場合がありました。

ANAラウンジ利用

アップグレードポイントを、ANAラウンジ利用に充てることもできます。

プラチナ・ダイヤモンドメンバーまたはSFC会員であれば、本人と同伴者1名は無条件でANAラウンジを利用できるので、同伴者が2名以上いるときに限って使える方法かな、と思います。

国内線と国際線でANAラウンジを利用する場合に必要なポイント数が異なりますが、ポイント単価を表にするとこんな感じ。

ラウンジ種別申し込み資格必要ポイント数利用料金ポイント単価
国内線
ANA LOUNGE
SFC
ブロンズ
プラチナ
ダイヤモンド
2ポイント3,000円1,500円
国際線
ANA LOUNGE
プラチナ
ダイヤモンド
3ポイント8,000円2,670円
国際線
ANA SUITE LOUNGE
ダイヤモンド4ポイント

国際線のANAラウンジを利用する場合のポイント単価はお得ではありますが、プラチナ/ダイヤモンドメンバーしか申し込めません。
多くの人が利用できる方法となると国内線のANAラウンジになるのでは…と思うと、あまりお得感はないかもしれません。

Skyコインに交換する

アップグレードポイントは、Skyコインに交換できます。1ポイント=1,000コインなので、ポイント単価としては1,000円。

有効期限間近になって、どうしても使いきれない場合のみ、この方法しかないかなと思います…!

交換するページがスマートフォンで見るのに最適化されていなかったので、PCからの操作をおすすめします(できなくはないですが…)

アップグレードポイントのポイント単価ランキング

ここまで見てきたポイント単価をお得順にランキング付けしてみました。国際線の座席アップグレードだけマイル換算のため、1マイル=1円としています。

やはり名称通り、座席アップグレードに利用するのがお得ではあるものの、実はお得じゃないアップグレードもあったので、よくよく考えながら使っていこうと思います。

No用途必要ポイント数ポイント単価
1国際線
座席アップグレード
エコノミー → プレエコ
4〜5ポイント3,750〜4,000マイル
2国内線
座席アップグレード
アップグレード料金が14,000円の路線
4ポイント3,500円
3国際線
ANAラウンジ利用
3ポイント2,670円
4国内線
座席アップグレード
アップグレード料金が10,000円の路線
4ポイント2,500円
5国際線
座席アップグレード
エコノミー → ビジネス
6〜10ポイント2,000〜2,800マイル
6国際線
座席アップグレード
ビジネス → ファースト
16〜20ポイント1,875〜2,250マイル
7国内線
座席アップグレード
アップグレード料金が7,000円の路線
4ポイント1,750円
8国内線
ANAラウンジ利用
2ポイント1,500円
9国内線
座席アップグレード
アップグレード料金が5,000円の路線
4ポイント1,250円
10Skyコイン交換1ポイント1,000円
11国内線
座席アップグレード
アップグレード料金が3,000円の路線
4ポイント750円