プライオリティパス付きクレジットカードを比較・検討【2025年版】

生活
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これまで、楽天プレミアムカードに付帯するプライオリティ・パスを利用してきましたが、2025年から利用条件が大きく改悪されてしまったため、別のクレジットカードを検討しています。

結局どのクレジットカードにするかまだ悩んでいる最中ですが、これまで比較・検討してきた内容をここに記載していこうと思います。

※ クレジットカードの宣伝はありません。どうしようか悩んでいる一個人の、思考の記録です。

プライオリティ・パスとは?

プライオリティ・パスとは、世界各国の1,600ヶ所以上の空港ラウンジを使える会員サービスです。航空会社ラウンジに入れる場合も多々。

プライオリティパスの会員になるには、年会費が必要。会員プランは3種類あります。

会員プラン年会費ラウンジ
利用料金
同伴者
利用料金
スタンダードUS$99US$35US$35
スタンダード・プラスUS$32910回まで無料
その後US$35
US$35
プレステージUS$469無料US$35

一番安いスタンダード会員でも、約15,000円の年会費。一番高いプレステージ会員は、約70,000円もします。

この年会費約70,000円のプレステージ会員資格が、特典として付帯しているクレジットカードが存在し、プライオリティ・パスの年会費を支払うよりも圧倒的にお得です。

2024年まで、その正解として紹介されてきたのが「楽天プレミアムカード」でした。
年会費11,000円でプライオリティ・パスに入会することができ、世界中の空港ラウンジやレストランを無料で利用することができていました。

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楽天プレミアムカードの大改悪

これまで楽天プレミアムカードに付帯するプライオリティ・パスを利用してきましたが、事件は突然に起きました。
遡ること、2023年11月。

2024年12月31日(火)まで:
海外ラウンジ利用料無料

2025年 1月 1日(水)以降:
海外ラウンジ利用年間5回まで無料
※プライオリティ・パスカード発行日より起算

なおサービス変更に伴いサービス提供方法も変更となります。
詳細は2024年夏頃に別途ご案内いたします。

https://www.rakuten-card.co.jp/info/news/20231101/

今まで何回でも使えていたサービスに、利用回数の制限が入りました。プライオリティ・パスを愛用している人からしたら、とても残念な内容だったと思います。

でも通常約70,000円の年会費がかかるサービスを、11,000円のカード年会費で付帯してくれているので、何も言えません。
年間5回までは使えるし、回数を気にしながら利用していこうと考えていた中、

2024年11月。

2025年1月2日(木)より、ご利用いただける施設が変更となります。

・変更前
Priority Pass (A.P.) Limited社が提供する国内・国外のすべての提携施設が利用対象

・変更後
Priority Pass (A.P.) Limited社が提供する国内・国外の「ラウンジ」施設が利用対象

https://www.rakuten-card.co.jp/info/news/20241128/

利用対象施設が「ラウンジ」のみになりました。

従来通りラウンジは使えても、レストランなどの施設は利用できなくなります。

利用回数と対象施設に制限がかかってしまった。
これが、楽天プレミアムカードから、別のクレジットカードに切り替える検討を始めるきっかけとなりました。

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プライオリティ・パスが付帯するクレジットカード

プライオリティ・パスが特典として付帯するクレジットカードは、とてもたくさんあります。

その中で、個人的な許容範囲として年会費が30,000円以下のクレジットカードをリストアップ。年会費が安い順に、プライオリティ・パスで利用できる上限回数と対象施設を一覧にしてみます。

クレジットカード年会費プライオリティ・パス
利用上限回数
プライオリティ・パス
利用対象施設
楽天プレミアムカード11,000円年5回ラウンジのみ
セゾンローズゴールド・
アメリカン・エキスプレス®・カード
11,000円
初年度無料
PP入会に別途11,000円
無制限すべて
UC プラチナカード16,500円年6回すべて
セゾンプラチナ・ビジネス・
アメリカン・エキスプレス®・カード
22,000円
初年度無料
無制限すべて
三菱UFJカード・プラチナ・
アメリカン・エキスプレス®・カード
22,000円無制限ラウンジのみ
apollostation THE PLATINUM22,000円無制限すべて
ダイナースクラブカード24,200円年10回ラウンジのみ
JCBプラチナカード27,500円無制限ラウンジのみ
dカード PLATINUM29,700円年10回すべて
エポスプラチナカード30,000円
招待で20,000円
無制限すべて

調べてみると、各クレジットカードでさまざまな改悪が入っていた模様。

利用回数の上限がなく、ラウンジを含むすべての施設が利用できるクレジットカードは、この4つでした。

  • セゾンローズゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カード
  • セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
  • apollostation THE PLATINUM
  • エポスプラチナカード

この4つのクレジットカードを候補として、比較・検討していきます。

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プライオリティ・パス付きクレジットカード4つを比較

4つのクレジットカードを、以下の3点に重点をおいて比較・検討していこうと思います。

  1. 費用:年会費を含む必要な金額
  2. おトク:ポイント還元率とマイル交換率
  3. 特典:優位な特典内容

セゾンローズゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カード

年会費11,000円(税込)
初年度無料
年1回以上の利用で翌年無料
ブランドAMEX
発行元セゾンカード
貯まるポイント永久不滅ポイント
還元ポイント1,000円で1.5ポイント(0.15%)
マイル交換JALマイル:
200ポイント → 500マイル
ANAマイル:
200ポイント → 600マイル

この「セゾンローズゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カード」は、ゴールドカード以上プラチナカード以下という位置付けのようです。

プライオリティ・パスは無料で付帯するわけではなく、11,000円の優遇価格で会員になれるというもの。

年会費が初年度無料で、年1回以上の利用で翌年の年会費が無料になる。ということはつまり、クレジットカードとしての年会費はほぼ必要ないということになります。

必要なのは、プライオリティ・パスの年会費11,000円のみ。

え?すごくない?

いきなり正解にたどり着いた気持ち。

ポイントとマイルの還元率を見てみると、ANAマイルだと0.45%、JALマイルだと0.375%となかなか低い水準です。

また、プライオリティ・パス以外の特典内容に、このクレジットカード特有の魅かれる特典はありませんでした。

プライオリティ・パスを目的とするクレジットカードとして割り切れば、金額の部分で圧勝かもしれません。

1. 費用2. おトク3. 特典

プライオリティパス年会費
11,000円のみ
×
ANA:0.45%
JAL:0.375%
×
カード特有の特典は
特になし

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード

年会費22,000円(税込)
初年度無料
ブランドAMEX
発行元セゾンカード
貯まるポイント永久不滅ポイント
還元ポイント1,000円で1ポイント(0.1%)
マイル交換JALマイル:
200ポイント → 500マイル
ANAマイル:
200ポイント → 600マイル

先ほどのローズゴールドの上位ランクであるのが「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード」です。
プライオリティ・パスが付帯するクレジットカードを調べていると、このカードが一番おすすめだと書いてあることが多いです。(2025年2月時点では)

初年度の年会費が無料で、プラチナカードがつくれるのは確かにすごい。ですが、このプラチナカードの特典を最大化するには、1つ大きなトラップが。

「JALのマイル還元率最大1.125%!」というのが、このカードのキャッチコピー。これはすごい!と思って詳しく見てみると、カード年会費とは別に、SAISON MILE CLUB(セゾンマイルクラブ)に5,500円の年会費を払って入会すれば、の話でした。

つまり、カード年会費22,000円+セゾンマイルクラブ年会費5,500円=27,500円が年間費用として必要ということになります。

セゾンマイルクラブに入会しないと、ローズゴールドカードよりもポイント還元率は低くなるため、入会必須が前提です。さらにセゾンマイルクラブは、JALマイル限定の特典内容。

カード利用分と合わせるとJALマイルは1.375%の還元率になるので、おトクではあるものの、JALマイルは真剣に貯めていなかったので、個人的には微妙なところ。

1. 金額2. おトク3. 特典

合計年会費
27,500円

JAL:1.375%
×
カード特有の特典は
特になし
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apollostation THE PLATINUM

年会費22,000円(税込)
年間300万円以上利用で翌年無料
ブランドAMEX
発行元出光カード
貯まるポイントプラスポイント
還元ポイント1,000円で12ポイント(1.2%)
マイル交換JALマイル:
1,000ポイント → 500マイル
ANAマイル:
1,000ポイント → 500マイル
※ ANAマイル交換は手数料あり

apollostation THE PLATINUM」もプラチナカードです。先に検討した「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード」とは異なり、22,000円の年会費は入会時から必要。
年間300万円以上利用すれば翌年の年会費は免除になるようですが、メインカードにする程のおトクさがあるかどうか。

カード利用によるポイント還元は1.2%、JALマイルへの交換が50%になるので、マイル還元率としては0.6%です。22,000円の年会費に対して、良くは…ないですね。
ちなみにANAマイルにも交換できますが、10%の交換手数料が必要になるので、マイルに交換するならJALマイルがお得。

出光カードなので、ガソリン代の割引特典があり、車やバイクに乗る方々にはお得なカードだと思います。
私は車もバイクも乗らないので、特典内容としては微妙なカードでした。

1. 金額2. おトク3. 特典

年会費22,000円

JAL:0.6%

ガソリン代の割引特典あり

エポスプラチナカード

年会費30,000円(税込)
招待から入会で20,000円
ブランドVISA
発行元エポスカード
貯まるポイントエポスポイント
還元ポイント200円で1ポイント(0.5%)
マイル交換ANAマイル:
500ポイント → 300マイル

最後に「エポスプラチナカード」です。
年会費が30,000円とこれまで見てきたクレジットカードの中では一番高いですが、すでにエポスカードを持っている人に届く招待から入会すると、年会費は20,000円になります。

私は年会費無料のエポスカードを、年会費無料のままゴールドカードにアップグレードさせて利用していて、何度かプラチナへの招待をいただいていたのですが、検討するだけ検討してまだ申し込んでいませんでした。

結構真剣に検討したので読み返してみると、総合的にエポスプラチナカードが個人的には一番かもしれない…。

年間100万円の利用で20,000ポイントのボーナスポイントがあり、その20,000ポイントは年会費に充当できます。要は年間100万円利用していれば年会費がかからないということになります。

ポイントを年会費に充ててしまうとマイル還元率は0.3%と低いままなので、年間200万円以上利用して還元率を上げていくと良さそう。
もしくは年会費を支払って、年間100万円利用で1.5%の還元率でANAマイルを貯めてもおトクな感じです。

さらに、エポスカードにはポイントアッププログラムがあるので、使い方次第でそれ以上の還元率が見込めます。

年会費0円でプライオリティ・パスが付帯し、おトクさや特典でも頭ひとつ抜けた感じがします。

1. 金額2. おトク3. 特典

年間100万円の利用で
ポイントを年会費に充当

年間200万円の利用で
ANA:0.6%以上

ボーナスポイント・
3倍ポイント
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比較・検討して導いた正解は

クレジットカード1. 金額2. おトク3. 特典
セゾンローズゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カード
11,000円
PP年会費のみ
×
ANAマイル
0.45%
×
カード特有の特典は
特になし
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
27,500円
合計年会費

JALマイル
1.375%
×
カード特有の特典は
特になし
apollostation THE PLATINUM
22,000円
カード年会費のみ

JALマイル
0.6%

ガソリン代
割引特典あり
エポスプラチナカード
0円
20,000ポイントを充当

ANAマイル
0.6%以上

ボーナスポイント
3倍ポイント

総合的に見てみると、エポスゴールドカードを保持し、何度かプラチナへの招待をもらったことがある身としては「エポスプラチナカード」が第1候補になっています。

ただ、招待が来ないことには入会できないので、それまでは「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード」かなぁと思ったり。
せっかくクレジットカードを作るからにはしっかり利用したいので、初年度5,500円と次年度以降毎年27,500円を支払う覚悟ができれば。

でも、プライオリティ・パスを目的とするクレジットカードとして割り切って「セゾンローズゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カード」でも良いかも…。

と、まだ正解は出ていません。

とても個人的な比較・検討をここまでお届けしてきましたが、もう少し悩もうと思います。

ここまで私の頭の整理にお付き合いいただきありがとうございました。